法務教官を味方につけたい
親御さん、調査官さん、刑事さん、弁護士さんへ
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まず、親御さんへ。 心配いりません。最初から無条件で法務教官はあなたの味方です。 なぜなら、私たちは子供たちの味方だからです。 子供たちの幸せに一番必要なのは、皆さんです。 大丈夫です。子供たちはあなたを愛しています。たとえこじれてしまっていても。 誰もわるくないし、その愛は本物だし、誰も疑っていません。 何か、ちょっと、やり方や重さが間違っていたかもしれない、 ボタンがかけ違っていかもしれない、それなら、かけ直せばいいんです。 今までとめてきたボタンを、外すのは少しこわいかもしれません。当然です。 でも、きっと、乗り越えられるときが来ます。 乗り越えられる力を、子供たちが持てたとき、そばで見ていて教えますから。 もし失敗しても、そばで見ていて支えますから。 私たちは第三者だからこそ、他の多くの家庭を見てきているからこそ、 そこに見えるものがあって、同時に希望の光も、そこへの道も見えることがあります。 皆さんと子供たちは、もっと幸せになるべきです。 信じてくれたらうれしいです。 いっしょにがんばりましょう。 P.S. 法務教官の習性上、どうしても子供たちの幸せが中心になってしまい、 「なによ、私より子供の味方して。もっと私の悩みも聞いてくれてもいいじゃない」 とお思いになるかもしれません。 特に少年院の先生たちは、いつもバタバタ忙しそうで、声をかけ辛いかもしれません。 そんなときは少年鑑別所に電話してもいいんですよ。 もちろん、弁護士さんや、地域の相談センターやこころの電話、 心療内科だって、今の時代、普通の人でも行くものですから。 限界を感じたら、どうか一人で悩まないでくださいね。 * * 調査官の先生方へ。 小さい鑑別所と、いつも仲良くしてくださってありがとうございます。 正直、同僚の一人のように思っています。 大きい鑑別所では、なんせお互い大量生産?なので、 皆さんの担当の子の担任の手も空かず、 ついお客さん扱いにしてしまいがちで、申し訳ないなとは思っています。 ですが同時に、話せないのを残念にも思っています。 ありったけを「行観」「まとめ」に込めますので、受け取ってください。 少年院では、すみません、教育にとっては完全に「お客様」です。茶も出ます。 ですが分類担任は、皆さんをとてもとてもお待ちしております。 * * 刑事さんへ。 お互い厄介な時代になったものです。 かつて義理と人情と情報網で、決闘やリンチを起こる前に食い止めて下さった例を 私はいくつも知っていますが、バカな法律のせいで、それも難しくなりそうですね。 小さい鑑別所と、いつも仲良くしてくださってありがとうございます。 大きい鑑別所では、部屋がなかったり、何かと面倒な手続きをとらせたり、 職員のように動いていただいて、申し訳なく思っています。 もし煮詰まった際は行き帰りトークでも。現場職員は話のわかる方が大好きです。 * * 弁護士さんへ。 おっと!? まさかこんなサイトをご覧になっているとは思いませんでした。 どうも皆さんには2タイプいらっしゃるような気がします。 つまり。本当に少年の幸せを願っている方と、業務的に罪を軽くすればいいという方。 もちろんこのサイトを知っている、つまり法務教官を使いこなしている皆様は前者、 私の好きなタイプの方ですね。少年院まで来てくれるのも、だいたいこちらの方です。 法律関係なく動ける皆さん、24時間一緒にいる私たち、裁判官に意見できる調査官、 はっきり言って我々が組めば最強です。これからも少年に幸せな人生を贈りましょう。 もし煮詰まった際は行き帰りトークでも。現場職員は話のわかる方が大好きです。
一方で、後者の方には、ほとほと困っています。 立場上、家に帰してくれ、と言われてしまうのはわかります。わかりますが、 やったことを否認させ、黙秘させ、被害者を批判させ、家に帰らせてハイ幸せ? まあ、弁護士さんのお手柄にはなるでしょうが、 そこで少年が学ぶのは、「悪いことをしても否認すればOK。捕まえたヤツらが悪い」。 そして反省もせず、再犯し、被害者に復讐し、今度は刑務所に行く少年の悲しさよ。 人権を振りかざして保護観察になるのと、 罪を心から反省し、親とも仲直りをし、みんなに認められて保護観察になるのと、 結果は同じでも、少年の人生にとっては同じじゃないんだ! 確かに、反省させるのは手間がかかるし、警察や裁判所をいじめた方が簡単だ。 忙しいのはわかるよ、少年事件は金にならないのもわかる。わかるけど、わからないよ。 しかもこっちのタイプほど、我々に口も利かない、挨拶すらしない。敵だと思ってんのかな。 混乱する少年を助けようにも、「余計なことを言うな権利侵害だ」じゃ、手出しもできない。 同じ弁護士なのに、どうしてこんなに違うんだ…。 で。 …マスコミに暴露はしないけど、忘れたいが忘れられない奴がいるからついでに吐いとく。 殺人を犯した少年に、自分だけが味方で警察も私たちも裁判所も敵だと教えこみ、 反省もさせず、裁判が始まるそのときに、少年に笑ってピースして見せた奴。 あの子は少年院に行っても周りすべてが敵だと思ってる。殺人は正義だと今も思ってる。 反省などするはずがない。「自分を不当に幽閉している」敵の言葉など聞くはずがない。 そして唯一の味方のはずのお前は、審判が終わった途端、忘れたように会いに来ない。 お前は仕事を終わったが、少年の人生はめちゃくちゃだ。 お前のことは法務教官人生をかけて許さん。万が一見てたら、あの子と被害者に謝れ。 |
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