法務教官用語辞典!
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法務教官同士の会話では、一部社会とは違う言葉回しをすることが多々あります。
いわゆる
業界用語です。
役には立ちませんが…まあ現場の雰囲気を感じてもらえれば。


「あいてる人」=事務配置の者、少年を連れてない者。場合により非番居残りの者を含む。
          転じて、いいように使われても文句を言えない者の意。

          用例…「“あいてる人”、だれか面会ついて!」

「あがる」=現場を離れて事務室に戻ること。
       なお、現場に行くことは下がるとは言わず、「入る」と言う。
       用例…「○○先生はもうあがった?じゃオレが寮入りますわ」

「荒れる」=少年が荒れる、のはたいしたことない。嫌なことがあって自暴自棄の状態。
       施設が荒れる、のはおそろしい事態。
       少年と職員がまったく信用し合っていない状態なので、
       少年も更正どころではなく、職員は力で抑えるしかない。くわばらくわばら。

「いない人」=本来勤務でないが、来ている者。休日出勤。または非番居残りの者。
         用例…「あ、私今日“いない人”なので、配置つけないでください」

「一般人」=矯正関連の業種以外の人。

「一年目」=拝命一年目の職員。「新拝命」ともいう。頭数としてカウントされない。
       時には足手まとい扱いだが、案ずる事はない、みな通ってきた道だ。
       用例…「今日 俺ひとりだわ。“一年目”しかおらん」

「いっしゅ」=国家公務員T種で採用されて職場にいる人。キャリア組。青島刑事じゃない方。
        さすがに頭のいい人が多いが、何年かで必ず転勤していってしまう。
        偉くなっても現場のことを忘れないでくれよな!

「医療」=医療少年院。精神的・身体的に異常がある子(薬物によるものも含め)が送られる。
      日課は一人一人に合わせた易しいものを与え、まるで病院か介護施設である。
      ただし現場で使われる場合、「精神的におかしい子」の意にもなる。
      用例…「今度の新入生、医療っぽいな」

「うちの子」=自分の施設の少年。同期と話しているとつい自慢?したくなる。
        用例…「分数? あほか。“うちの子”は掛け算もできないぞ!」

「応援お願いします」=緊急事態発生。喧嘩か自傷か反抗か。
             やらかした少年を捕まえて、単独室に放り込みたいから、
             
あいてる人手を貸してくれの意。電話用語。

「大きな問題なく生活できていた」=小さな問題は起こしたが、書くほどじゃないから
                     許してやろうよ、という意味。
成績表の決まり文句。

「落ち着く」=@まじめになる。少年言葉で、犯罪から足を洗うという意。
        用例…「オレ 今度こそ落ち着きますよ」
        Aさしあたって静かになる。教官言葉で、問題はなくなったの意。
        用例…「A少年は、父の手紙を見て泣いていたが、しばらくして落ち着いた」

「鍵」=施設内通行手形。命に代えても守るべきもの。

「仮退院」=出院。少年が少年院を出ること。期間は短期で6ヶ月、長期で10ヶ月〜。

「鑑別所」=少年鑑別所。逮捕された少年が審判を受けるまで生活する場所。
       成人であれば拘置所にあたる。そのため直接教育はできない。

「かんべ」=鑑別所。少年言葉。

「環境」=少年の周りの人の質。狭義では親。
      用例…「こいつ、“環境”わるいからなあ」
      貧困・サラ金・暴力団・アル中・ヤク漬け・精神病・虐待・無関心・前科持ちの親。
      そんなところに少年を戻さなくてはならないのは、正直つらい。

「観護」=鑑別所において、少年の生活全般の世話・指導をする、現場職員。   
      または、事務室を指す。

「観護措置」=裁判所の決定。少年を鑑別所に入れて調べろという命令。
         この決定の約4週間後、
審判がある。

「企画」=少年院においては、イベント実行委員兼便利屋。
      
鑑別所においては、事務。また、それを行う事務室を指すこともある。

「技官」=心理技官の略。鑑別所において、少年の心理テストや面接をする。
      
T種採用のエリートであり、それを鼻にかけると現場職員に嫌われる。

「教育」=教育部門の略。庶務の対義語。少年院で、少年と直接関わる部署。
      狭義では、教育部門の事務室を指す。
      用例…「オレ、一度 教育
あがります

「矯正の常識 社会の非常識」=矯正界はずれてるので気をつけろという教訓。

「謹慎」=規則違反をした少年に下される、一番重い処分。日数は違反内容による。
      一日中静座し、課題を行う。気の遠くなる内省作業。

「現場」=少年と直接かかわるところ。狭義では勤務を指す。

「研修」=法務教官や技官が研修所に合宿して勉強する期間。
      基礎科→
拝命一年目職員。はじめての護身術もここで習う。
      応用科→
拝命五年目職員。終わったら肩書きが“専門官”になる。
      高等科→二年目以降で受けたい人だけ。幹部希望の勉強家が試験受けて行く。
            現場で
使えない職員が受けろと勧められたりする。
            終えれば確かに偉くなるが、転勤も増えるので一長一短。
      中級管理科→高等科受けずに
45歳まで現場で叩き上げた人が受けられる。

「こうかん」=「行動観察表」の略。その日、その少年の一番印象的だったことを書く。
        全員分の一日を憶えておくのは骨が折れる。
        もし書くことがなければ、指導を入れてみたりしてこっちからネタを作成。

「合コン」=出会いの少ない男所帯。隙あらば企画する。
       当該日の職員はどことなく浮き足立ち、機嫌よくいきいきしている。
       近所の女子少年施設と飲むこともあり、結果、同業者カップルがけっこう出る。

「考査」=技官の仕事。技官そのものを指すこともある。

「この世界」=矯正関連の業界。法務教官は自嘲を込めてそう呼ぶ。
        用例…「サービス残業は“この世界”じゃ仕方ないよね」

「殺す!」=物騒だが、少年用語では、「私はあなたに怒りを感じている」くらいの意。
       逆に「愛してる」は「ちょっと好きかも」、「死にたい」は「辛い」、
       「マジがんばります」は「自分なりにちょっとやってみるよ」と訳す。
       用例…「お母さん、手紙書いたのになんで返事くれないんだ!殺すぞ!」

「裁判官」=実はそれほど多くない。何べんもやってるからこちらも傾向を覚えてくる。
       この裁判官の
審判は長いとか、甘いとか、眠いとか。

「再入」=少年院を出て、また悪いことをして、再び少年院に来ること。
      また、来た少年のこと。表面は愛想がよいが、たちの悪い者が多い。
      用例…「あいつ“再入”だから、腹では何考えてるかわからん」

「指示」=少年に、これをしなさいと言うこと。
      少年院において、少年がワガママで「嫌だ」と言えば、規則違反である。

「指導」=懇切丁寧に叱りたおすこと。

「執行」=鑑別所で、少年院送致の決定があった少年を、その施設に連れて行くこと。
      少年院側から言えば「送り込み」と同義。
      金曜日で遠方で電車の執行は最高である。その理由は各自で考えること。

「実科」=資格取得のための実習・訓練などである。
      2つ3つ資格を取って帰っていく少年も多い。

「始末書」=ミスをして、始末のつかない事態になったとき書かされるもの。

「社会」=少年院・鑑別所の外の世界を指す。
      用例…「社会に帰ってもしっかりやるんだぞ」

「首席」=少年院職員の役職名のひとつ。学校で言うところの「教頭」レベルの人。
      頭でなく首なところがおもしろい。別に成績がトップのわけではない。

「巡回」=見回り。昼夜問わず。特に、深夜ひとりで行うものを深夜巡回という。

「深夜巡回」=夜中の巡回。無線と懐中電灯を片手に、少年がちゃんと寝ているか確かめる。
         真っ暗な中を一人歩くのは怖い。
         怖いもの=@おばけ。A逃走。B自殺。C外部侵入。
         そして、D規則違反。上の1〜4に比べたら軽いものだ。
         怖い顔して「てめーら調査だ!!」と怒鳴るけど、
         本当は君らが生きてておとーさんうれしいんだよ。

「所長」=鑑別所で一番えらい人。または一番年取った人。またはハンコを押す人。
      定年間際の公務員が、最後に箔をつけるべく、よそから流れてくることもある。

「庶務」=庶務部門。施設にとって財務省・内務省にあたる重要な存在。
      少年院においては
教育の対義語、鑑別所では観護の対義語。
      法務教官は基本的に
現場好きなので、ここへの配属をいやがる者も多い。

「進級」=少年が仮退院するために越さなければいけないハードル。
      
成績がよければ、2級下から2級上に、1級下に、1級上に進級し、仮退院となる。

「審判」=成人で言うところの、裁判。少年と親を並べて行う。
      事件・鑑別結果(資質と生活態度など)・保護
環境から、
      少年院送致か、
保護観察か、試験観察か決定する。
      着替えと荷造りと連行と見張りと観察とお見送りもしくはお持ち帰りとも言う。

「成績」=少年が進級するときにつけられるもの。
      もしくは成績表作成、の略。職員にとって頭の痛い事務作業。
      用例…「今日俺“成績”だから、飲みは行けないわ」

「先生」=少年院においては、少年ではない、という意。
      用例…「あ、そこ先生たちで掃除しといて」
      鑑別所においては、少年、親、警察以外の人に使用できる呼称。
      相手の名前を忘れたときにはとても便利である。
      用例…「これは先生!いつもお世話になってます(でも誰だったっけ)」

「洗面所のパイプ」=つまる。どこの施設にも「パイプマン」的なものは備えているはずだ。

「そうじ」=一年目法務教官の宿命。

「そうじき」=きたない。これを使うとかえって埃が出るので、使わないでください。

「退所」=鑑別所に入所した少年が、出ること。

「退院」=出院少年院に入院した少年が、出ること。別に病気だったわけではない。
      普通はあたまに「仮」がついて「仮退院」として出て行く。

「担任」=少年一人一人に担任がつく。その子に関するあらゆることを、担任がする。
      面接、課題作り、成績つけも。ぶっちゃけ、自分の担任が一番かわいい。

「調査」=少年院においては、少年が規則違反を起こしたのを「挙げる」という意味
      悪いことはいつかばれる、割に合わない、と体感させるのが目的。
      この後には必ず何らかの処分が下り、
出院が延びるので、
      少年にとっては非常におそろしいもの。
      用例…「そんなことしてっと、“調査”になるぞ!」
      
鑑別所においては、裁判所の調査官が少年と面接し、
      少年自身や環境や諸々のことを聞き取りにくるという意味。

「○直」=例えば“5直”は、5日に1度、当直(=夜勤。泊まり)があることの意。
      施設の人員不足がわかりやすく出てくる数字。
      普通は5〜6直だが、4直、3直なんてところには転勤しない方がいい。

「使える」=それなりに信頼があり、能力もある、の意。
       少年に仕事を頼むときはけっこういろいろ気を使う。
       文章がだめだったり要領わるかったり。
       中でも賢くてオールマイティな子に与えられる最高の称号。
       用例…「この寮で“使える”子って誰ですか?」
       転じて、職員にも使われる。
       用例…「今年の新拝命は“使え”ないな」

「手紙」=少年に来た手紙は内容のチェックを受けてから読ませる。
      たまに
鑑別所なんかに、くだらん手紙を寄越すバカ不良がいるからだ。
      だからそんなもん送っても無駄だぞ!入らんぞ!
      手紙が来たと聞かされ、親から?と期待してた子の身にもなれってんだ。

「とくしょう」=特別少年院。少年の中でも凶悪犯、暴力団関係者など、
        ややこしいめんどくさい者が集められた少年院。
        法務教官業界では暗黙のランキングがあり、
        特別少年院、長期少年院、短期少年院、女子少年院、
鑑別所の順でえらい。
        何がどうえらいのかはよくわからない。

「泊まり」=夜勤。当直。少年が寝るまでの勤務と、行動観察表と、巡回
       翌日は
非番になる。

「同期」=一緒に拝命した人。または、一緒に研修を受けた人。 
      法務教官人生において、生涯頼りになる。
      中には高等科研修受けて、偉くなるヤツもいるが、同期は同期。
      先輩の上司が同期だったりして、3人で話すと、敬語と丁寧語が妙なことに。

「特別休暇」=夏休みに3日とれる休日。さあどこの連休にくっつけようか。

「何年目だ?」=年功序列のこの世界。拝命何年目かというのは最重要事項。
          ちなみに
鑑別所→少年院の間で転勤があった場合、
          前の施設の勤務年数は半額分の効力しかない。

「入所」=鑑別所に少年が入ってくるの意。救急隊員よろしく、いつ来るかわからないので、
      延々夜中まで居残りさせられたり、休日に呼び出しがかかることもある。

「日勤」=平日で、泊まらなくていい日。5時に帰れるかというのは別問題。

「年次休暇」=一年に何十日かとれるとされる休日。
         事故か不幸でもないと取れないと見て差し支えない。
         しかも繰り越し日数には限度があり、超過分は踏み倒される。
         隙を見つけてゲットするんだ!

「ねんしょー」=少年院。少年言葉。シャバの対義語。

「配置」=誰がどこに勤務するかを示した表。出勤すると必ず確かめる。

「拝命」=内定をもらい、採用されたこと。“拝命”施設=最初に勤務した施設。

「パクられる」=逮捕される。少年言葉。

「はしる」=逃走しようとして走り出すの意。
       用例…「お前そんなぼーっとして、“はしら”れたらどうすんだ!」

「バッジ」=胸につける名札。少年にとっては勲章のようなもの。
       
進級すれば色が変わっていき、一級上生のバッジはみんなの憧れの的。
       用例…「青バッジにふさわしくなれるよう、がんばります!」
       ただしその色の上位下位は実は施設によって違っており、
       ある施設での“憧れの青”が、よそでは最下位の級だったりして…。

「非番」=前日夜勤だった者は、公式には朝帰れることになっている。現実は無理である。
      転じて、事務仕事ができる日の意。
      ただしふらふらなので、周りからはいろいろ労ってもらえる。

「非番ハイ」=睡眠不足のため、ナチュラルハイテンションになっている状態。

「ビニールシートはいち」=マスコミを賑わせた凶悪事件の加害少年が入所する際、
                カメラから守るために、車が入った瞬間カバーをかける役目の人。

「ひきうけ」=少年を出院させるには、身元を引き受けてくれるちゃんとした大人が必要。
        普通、引受人となるのは親だが、見離して引き受けてくれないこともある。
        そのときは更生保護施設または福祉施設に送ることになる。
        本人はいい子なのに、親がとんでもないやつで、引き受け不可になったとき、
        元バイト先の店長が男気のある人で、引受人となってくれた幸運な例もあった。

「ひも」=手錠。類義語…わっぱ。あれ。
     銭形警部のように己の片手とかけたりはしない。
     相手の両手にかけて、それを体にくくった上で、それを職員がおさえている。
     用例…「出廷するから“ひも”かけといて」

「ひね」=警察官。少年言葉。ひねもすのたりのたりかな。

「普通の子」=要するに、「気づかなかった私たちに責任はない」と言い張るための
         マジックワード。事件を起こした以上、異常な子であるのは間違いない。

「ぶんるい」=分類保護。少年院において、少年の帰住先や外部との交渉をする窓口。

「保安」=施設を安全に保つこと。殺すな逃がすな燃やすな死ぬなの意。
      教育の前提にどうしても必要であるが、理想に燃えた幹部にはこれを低く見る人も
      いる。

「干す」=規則違反ばかりして平然としている少年に、優しい言葉をかけるのをやめる。
      本当はそんなに怒ってないし、相変わらずかわいいんだけど、
      人を裏切るとどうなるか、体験して覚えなくては。

「保護観察」=執行猶予であり、保護観察所の監視と援助を受ける身になること。
         または、少年院から
仮退院したとき、一定の期間同様の身分になること。
         基本は20歳までだが、成績がよければ早めに切れる。

「保護観察官」=保護観察所における担任。

「保護司さん」=少年が保護観察になった場合、地域の名士がサポートにつく。
          無報酬の仕事であり、本当に尊敬する。

「まじめに課題に取り組んでいた」=行観に書くことがないときにとりあえず書く決まり文句。

「まとめ」=行観のまとめ。鑑別所観護職員が、少年の生活態度全体をまとめた資料。
       
審判ではこれが参考資料に提出される。

「ミクシィ」=非行の温床。不良仲間紹介所。
       ここで知り合ってヤバイのとつながる少年の、なんと多いことか。

「面会」=どんな子でも、親が来てくれるのを本気でひたすら待っている。
     でも、一回も来てくれない親もいる。手紙を出しても返事も来ない。
     本当にかわいそうである。
調査官、保護観察官、分類職員の皆さんがんばって。

「もとい!」=やり直し。点呼が途中で詰まったときなどにかける号令。

「もぐら」=穴を掘って農場を荒らす。踏め!踏め!
      追い払うには穴に正露丸を転がしとくといいらしい。

「ヤキ」=タバコで腕に丸型ヤケドを作る。少年用語。
      本当に強いやつはこんなもの作らない。立場が弱いか頭が悪い奴の証。
      ただし、親からの虐待痕である可能性もある。

「夜勤」=「泊まり」。

「薬物」=シンナーに覚せい剤もろもろ。
      お前らもっと楽しいこと他にあんだろうよ、といつも思うのだが。
      転じて、薬物後遺症でおかしい少年にも使われる。
      用例…「あいつ“薬物”だから根性ないよ」

「やんちゃ」=極悪非道の乱暴狼藉。本人はそんなに悪いとは思ってないとき使われる。
        用例…「俺、中学のころから“やんちゃ”し始めて…」

「焼きの印旛か八街か 鬼より怖い神奈少か
娯楽の多摩か静岡か それとも情けの有明か
百姓一揆の茨農か ひっつき集合喜連川
粋なねーちゃん榛名女子 愛光名物綱渡り
とんとん飛んで群馬県 群馬名物赤城おろしが身に染みる
謹慎体操小田原の 泣く子も黙ると言われつつ
雪が降ります新潟に 潟少名物赤い雪
粋なリンチの久里浜の 壁に残した年少小唄」=昔の長い川柳。だいぶ廃校になってるよ。

「ゆび」=少年院においては、伸ばしておかないと叱られるもの。
      そして、印鑑を持たない少年の、本人証明スタンプでもある。

「よく考えろ」=話のネタが切れたからまた今度な、の意。
         用例…「そういうところがお前の問題なんだ。どうしてなのか、“よく考えろ”!」

「寮」=少年が寝起きし、生活している場所。職員がそこに入って、保安と指導をする。
    毎日朝夕顔を合わせているから、自然と家族的一体感が生まれてくる。
    だから自分の寮の少年が一番かわいいし、
    少年の方も自分の寮の先生が一番好きである。
    非行少年と暮らして怖くはないかと聞かれるが、確かにいつ殴られるかもわからない。
    だがもしも私が心臓発作で倒れたら、助けを呼んでくれるのも彼らのような気がする。


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